デビットカード
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銀行が発行するカードで直接買物ができる。クレジットカードの場合は請求が後からくるが、デビットカードの場合は銀行口座から直接引き落とされる。カードをなくしたりした場合は直ちに使われてしまうので危険です。
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貯金の種類と方法
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口座開設方法は、基本的に日本と同様です。身分証明とかが必要です。また、何がしかのお金を貯金しないと口座は開けません。私は、最初には1ドルだけ貯金して口座を開設しました。
口座を開設すると、一種の受け取り票のようなものはくれますが、日本のように、しっかりした預金通帳というものは発行されません。あくまでも、カードと暗証番号などで管理されます。
口座にはチェッキング専用口座(利子なし)、セイビング口座(多少の利子付き)の他、長短期の定期口座があります。定期口座は1ヶ月~数年まで多数ありますが、短期間だから利率が低いということはありません。利殖に熱心な人はこのあたりをよく研究すると面白いと思います。
2000年初期はアメリカは空前お大景気に沸いておりました。CD(Certified Deposit)という定期預金があり、金利が6~7%もありました。当時日本ではゼロ金利と言われた時代だったのでアメリカの景気の良さを肌で感じました。私は面倒なので定期口座を持ったことはなかったのですが、これを知ってからは小額ながら活用したものです。通常の口座に対しては利子が2倍以上違いました。
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アメリカの店での支払
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スーパーなどで買い物をして支払をするとき、「キャッシュ、チェック、OR チャージ(カード)?」などと訊かれることがあります。
キャッシュは文字通り現金での支払いです。
チェックは個人用の小切手払いの意味でその場で小切ってを切りサインして支払います。この場合、身分証明として自動車の運転免許証を見せる必要があり、必ず番号を記録されます。多分、身分証明証をコピーされます。
チャージとはクレジットカードでの支払いのことで、カードを提出するとまず、カードが有効かどうかチェックされます。有効と分かると支払書が発行されサインを求められます。写しが自分の記録用として返されます。これは保管しておく必要があります。
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日本への送金方法
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銀行に行って、係に申込むと説明をしてくれます。必要な情報は日本側の銀行名、宛て先名、口座番号などです。勿論、アメリカでの口座番号、自分の身分証明も必要です。これにはパスポートまたは自動車免許などが有効です。
アメリカ銀行からの送金時で、アメリカ銀行で日本円に変換後送金する場合に一定の金額以上を送金するときは、特別な変換レートを適用してくれます。
但し、普通の銀行女性はこの辺のことに詳しくないので、一旦レートを聞いてから、もっと割のよいレートが適用されるはずだと申し出て、コンピュータで調べさせるか上司に連絡を取らせて確認させる必要があります。
一例を挙げると、1999年4月5日昼頃のインターネット情報でのNY株式取引所のレートが 0.008272667$/\(120.88\/$)だったのに対して、通常の銀行変換レートは 0.008550$/\(116.950\/$)に対して特別レートは 0.008300$/\(120.4819\/$)という格別によい値でした。これは私の使用していたサミットバンクの場合です。
アメリカから日本の銀行に送金する場合、送金先の日本の銀行の住所や電話番号など下記の情報が必要ですので、アメリカに来る前に調べておくと便利です。
・日本の銀行名とその銀行の識別番号、支店番号
・銀行住所、電話番号
・送金先の口座持ち主、口座番号
特に送り先の銀行の識別番号が不明だと送金に時間がかかります。アメリカの田舎の銀行では日本の田舎銀行の識別コードは持っていないと思ってください。三菱東京UFJなどのメガバンクへの送金が安心です。
送金申し込み用紙にはサインを要求されます。自分の銀行カードは当然必要です。また、当たり前ですが、残高の確認もされます。
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貯金の下ろし方
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ATM(預金引出機)の前に立つと<Welcome to Summit Bank>などという銀行名入りの表示がディスプレイに表示されます。
続いて<Please insert a Bank Card>(カードを入れて下さい)などと表示されますのでカードを入れます。最初はカードの向きなどもよく分らず迷いますが、よくみるとカードに矢印で挿入方向が示されています。
暗証番号入力を入力するように要求されるので、通常4桁の番号をインプットします。これを入力するときは周囲の人に番号を見られない様に十分注意が必要です。周囲の人の中には基本的に悪人が混じっていると考えるのがアメリカでは必要条件です。
・希望処理名入力
Withdrawal 預金引出
・引出口座区分
Checking
Saving
Credit
・金額の指定
$20,$40,$60,$80,$100,$200,$300,Other等のランクがあります。通常は200ドルなどの引出しをすることが多いので、この場合には$200のところを指すだけで自動的にそのお金が出てきます。
現金を受け取るとレシートが発行されます。今回の引出し額、現在の預金残高などが記録されていますので、忘れずに受け取ります。
続いて、もっと作業を続けるかどうか聞いてきますので、普通は<NO>を指しますと、今度は自分のカードが出てきて、カードを取り忘れることを防止するために、ブザーが鳴り始めます。カードを取り出すとブザーは停止し、ディスプレイの画面は初期画面に戻ります。
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夫名義の口座
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預金はあくまで個人のものであり、たとえ夫婦でも他人の預金を引出すことはできません。
夫名義の預金口座から妻が預金を引き出したいとき、日本なら通帳と印鑑さえ持っていけば簡単に引き出せてしまいますが、アメリカではこうはいきません。
夫が妻宛に小切手(チェック)を発行し、妻はその小切手を持って銀行に行き現金に変えてもらいます。なんとも不思議な気持ちがします.ただし、これもすぐには現金にしてもらえないかもしれません。
夫名義の預金口座に対して、もし夫が交通事故などで他界した場合、引き出すことは出来ずアメリカ政府の資金となります。
もしも夫が亡くなった場合には、絶対にこの事を銀行に知らせてはいけません。銀行は即日にその口座を閉じてしまい二度と開くことができなくなります。これを避ける唯一の方法は生前に正式な遺言を残しておくことです。アメリカの弁護士に依頼して作成することができると聞きますが私の場合は余りお金を持ってもいなかったのでこの様なことはしませんでした。
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口座の没収
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1年間以上一度も預け入れ、引き出しがなかった預金口座は閉じられてしまい引き出すことができなくなります。これを引き出すためには結構面倒な手続きが必要だそうです。
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ハプニング
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ある日曜日、銀行のキャッシュディスペンサーから預金を引き出そうとしたところ、私の小切手(チェック)支払用の利子なし口座残高がゼロになっており、引き出せませんとのメッセージとともに、利子付き口座から引き出してくださいとのメッセージがでました。
不審には思いながら、利子付き口座から引き出そうとインプットしたところ、驚いたことにこちらも残高ゼロとなっておりました。一瞬真っ青になり、再度トライしても結果は同じでした。
日曜日でしたので銀行に問い合わせることもできず、大変困ってしまいましたが、念のため、他の地区にある同一銀行へ行きトライしたところ、今度は通常に引き出しができました。
想像するに、最初の銀行では、ATMキャッシュディスペンサー内に支払うべき紙幣がなくなり、このようなメッセージがでたのではと思います。日本では考えられないことですが、アメリカではこの種のことはよくあります。
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