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偉大な国アメリカ

〔アメリカの日常生活〕


 アメリカは基本的に移民の国、そのためか何かにつけパーティを開いて親睦を高めます。

 子供なら友達同士での誕生パーティは頻繁に開きます。

 大人でも、会社の同僚の誕生日には、レストランで昼食誕生パーティをします。ケーキを食べ、簡単なお祝いカードの交換もします。

 アメリカには、夏時間、冬時間というのがあって、季節感が日本とはちょっと異なります。州ごとに別々の運用なのでちょっと困ることもあります。

 クリスマスのシーズンともなれば、キリスト教徒の家では、派手なクリスマスツリーを飾ります。日本人も真似して同様なことを行いますが、日本人の場合は、別にキリスト教徒というわけではありません。単にクリスマスを楽しむという雰囲気です。また、家々のクリスマスツリーを毎晩でも車で見学に行きます。

 アメリカ人にはグリーティングカードがつき物で、何かあればカードで挨拶します。あまり頻度が多いため、結構プレッシャーが掛かるようで、カードノイローゼになる人も多いと聞きます。

 最近では、日本でも多くのTV番組が観られるようになりましたが、アメリカではケーブルTVが主流で、数百チャンネルが安価に観られます。多すぎてチャンネルを覚えるのに苦労しました。

 アメリカでは、電圧が115Vとなっているので、日本の電化製品はそのままでは使えないこともあります。特に、電気釜だけは電圧変換しないと使い物になりません。ご飯がまともに炊けません。

 このようにアメリカ生活では、日本とは異なる習慣が多いので、大変です。ということで、そんなこんなの経験談を書いています。参考にしてくだされば幸いです。


あの場所どこ 〔アメリカの日常生活〕とはどんなものかご紹介します。
誕生パーティ  誕生パーティは子供だけの行事ではありません。アメリカではランチ時間に外食に出かけることが多いのですが、仲間の誰かの誕生日には寄せ書きの誕生カードを準備し、職場の仲間同志が集って中華レストラン等に行き、ランチタイムにパーティを行います。アイスクリームにさしたロウソクに点灯し、みんなでハッピーバースデーを歌って祝います。50過ぎともなると、日本ではなかなか味わえないとても楽しい行事の一つです。

誕生日の例  アメリカでは個人の誕生日などは大変重要で、例えば会議中でも個人の誕生日だと分かると出席者全員が突然ハッピーバースデイを歌いだします。日本人には意外ですが、アメリカ人には当たり前のようです。

子供の誕生  アメリカ人の子供がうまれると周りの人々はコングラチュレーションズをいいます。また、職場では周囲の人が集まって、寄せ書きのカードを贈ったり、子供衣料などの沢山入ったお祝いをあげたりします。

 これに対して、親になった本人の方はカードでお礼をします。

 子供がうまれると職場の掲示板に "It's a boy!(男の子でした)" などの張り紙がでます。この掲示には子供の名前、両親の名前、生まれたときの体重(8ポンド3オンスなど)、身長(25インチなど)が記入されていてほほえましいものです。

 アメリカでは子供が産まれると葉巻たばこを配る習慣があります。

パーティに呼ばれる  新築住居祝いなどのパーティに招待されることがあります。RSVP(この文字の説明必要)の返事を要求されるのでこれに出席の旨連絡しておきます。

 当日は時間丁度か少し遅れて新築の家を訪れます。早すぎるのは失礼とされていますが、あまり遅いと交通事故にでもあったのではないかと心配させることになるので余り遅いのもよくありません。

 パーティに出席する時は簡単なお祝いのプレゼントを準備します。30~50ドル位のガラス製品とか装飾品の類が喜ばれます。あまり高価なものは必要ありませんが、心のこもった品物がよいのです。

夏時間、冬時間  最近日本でもサマータイムが話題になりますが、アメリカでは昔から採用されています。大抵の州ではサマータイムを採用していますが、これは各州ごとに別々に運用されています。となりの州では時間が異なることも起こり得るため混乱の起こることもあります。アメリカ東海岸の場合では4月第一日曜から10月第二日曜にかけて夏時間になります。夏時間の間は夜間が1時間だけ余分に明るい感じになります。このため、ニューヨーク近辺では真夏には夜9時半位まで日がでています。時間のたつのをわすれてつい夜更かししてしまうことが多くなりますが、モールなどは8時半位までは開店していますので楽しい時期となります。

 午前、午後の時間の予備方ですが、通常は7AMとか2PMなどといいますが、日本と同じく14時(14Oclock)という場合もあります。24時間制の呼び方は一般人ではあまり通用しないようです。インテリグループの人達はこの言い方でもOKです。

アメリカでの月日の数え方  アメリカでの年月日は西暦の年号とJanuary,Feburary,...,Decemberという方法しか無いように思われますが、アメリカ人も日本人と同じ方法で月をカウントする場合があります。日常会話でも例えば5月16日は、May,sixteenthということが普通ですが、5/16と書きますしfive,sixteenと発音する場合も少なくありません。5月のことをfive month(fifth month)ということも多いのです。

ジュリアンカレンダー  日本でもいうかもしれませんが、アメリカでは1月1日を基点1日目として1年間の何日目に当たるかという日の数え方があります。これをジュリアンカレンダーと呼んでいます。業務上でのロット番号などの付け方で使用する場合が多いですが日常生活ではあまり使いません。

アメリカの新聞  アメリカにも読売新聞などが衛星版で日本の新聞を配達してくれます。ニューヨーク等の大都会に近いところは毎日配達されます。日本より12時間位の時差がありますので、新聞の日時的には即日配達となります。しかし、大都会から離れた地域では郵便での配達となります。昔は1日遅れ位で配達されたのですが、最近は経費節減なのでしょうか数日分まとめての配達となり1週間位遅れてくることもしばしばです。読売新聞に聞いてみると毎日発送しているとのことなので郵便局でまとめて配達している場合も考えられますが真偽のほどはわかりません。

芝刈りとタンポポ  アメリカでは広い庭に芝があるというのがステータスシンボルとなっています。

 5月頃になるとdendelionという草花が盛んに花を咲かせます。日本のタンポポと同じものですが、花が咲いた後白いほうしが盛んに空気中を飛び交うのでアメリカ人はタンポポが嫌いなようです。タンポポシーズンがやってくると、いくら取っても際限なくタンポポがでてきます。私の家は600坪程の敷地があり、広い芝生の庭があったのでタンポポシーズンには毎週黒い大きなゴミ袋10個位のタンポポが取れました。週末になると夫婦でよくタンポポ取りをやったものです。家内は日焼けを盛んに気にしておりました。私はよく蜂や虫に刺されてひどい目に会いました。ある日、私がタンポポをむしっていると散歩で近くを通りかかったアメリカ人夫妻が20メートルほど行き過ぎてから戻ってきて、アメリカにはタンポポだけやっつける薬品があるのでそれを使ったらどうですかと教えてくれました。早速、ホームデポに買いにでかけそれ以降はかなり楽ができるようになりました。

 私の苦い経験談ですが、芝生の草をむしっているとき、多分、虫にさされたのですが、これが大きな問題に発展しました。気がついたら、手首のあたりと足首のあたりで、手袋などから直接はみでている部分が、赤く腫れていました。結局、この部分には虫の針のような物体が残っていたために、痛痒く、2ヶ月経っても、4か月経っても直りませんでした。そのご、これが原因で全身に発疹ができ、病院にいくことになりました。発疹は2週間ほどでなおったのですが、肝心のコア物質が残っているため、依然として痒く不愉快な期間が続きました。結局、当初から半年以上たっても一向に直りませんでしたので、もう一度病院に行き、外科的に全部の針か刺のようなものを除去してもらい完治することができました。アメリカでは、日本とは異なる危険な虫などもいるという前提で、庭仕事などをするときは万全の身支度が必要というのが私の教訓です。ニュージャージーの場合には??病という病原菌が土壌内にいるということでこれはアメリカ人でも非常に神経を使っています。病院にはそれ専用のワクチンが常備されています。一種の梅毒菌のようなものらしいですが脳などの神経系統をやられるということで手後れになれば致命的です。

 庭にある木の数.....ある日、アメリカ人との会話で私の日本の自宅には32種類の木が植わっていると話しました。アメリカ人は大変驚き、私の自宅はとてつもなく大きな庭があるにちがいないとの感想をいいました。実際の自宅は170坪程しかありませんので日本ではそれほど狭くないにしてもアメリカのレベルと比べると大変小さなものです。私の住んでいたアメリカの住宅はごく普通の中流サラリーマンレベルの家でしたが、600坪ほどあり、広い芝生とバレーコートとバスケットコートがついていました。しかし、樹木は冬場にクリスマスの飾り付けをするための小さい木が10本程度でした。一般に、アメリカの普通の家庭では広い芝生があり、木はクリスマス飾り付け用として植える数本程度しかありません。32種類も木があるとの話はアメリカでは豪邸のイメージとなり驚きとなるのです。

 クリスマスツリー.....アメリカの家庭ではキリスト教の信者が多く、クリスマスシーズンにはクリスマスツリーを飾りますが、生木を伐採してツリーとする場合が多いです。高速道路を走っているとツリーにする木を運搬する車を非常に多く見掛けます。簡単に計算してみると数百万本の生木が伐採されてしまうと思われます。自然保護の観点から心配になりますが、一般にアメリカでは植林が非常に徹底していて、芝生がなく雑木林でもないところは必ず小さい木が植林されています。

 タンポポ....秋に頑張って駆除しておくと春には多少少なくなります。

書留郵便のいろいろ  日本と同じ様にアメリカにも書留郵便があります。

●郵便の種類....

・ポスト....ポストの形は普通は蒲鉾型だが鳥の形や動物の形、家の形等いろいろあります。普通は白とか黒が多いのですがどんな色でも使用されます。

・郵便は氏名ではなく住所のみで配達されます。私の家は以前にもいろいろな人が住んでいたらしく、いろいろな人宛ての手紙がまい込みました。氏名ではなく住所だけを頼りに配達しているからです。

●小荷物の送り方

・オーバーナイト便という民間の宅急便があります。費用は高いですが、1晩でかなりの遠くでも配達されます。

●手紙の出し方

・地区内外ポスト区分.....手紙は朝の通勤時などに郵便局の外に設置されているポストに車から投函できます。この場合,<Out of town> というポストと<This Town>とか<Local>とかいうポストがあり、市内と市外を区別して投函します。

・家への配達と受取ポスト....自分の家のポストに赤いフラッグが付いていてこれをたてると出したい手紙があることになります。(図で示す)

・通常、各個人の自宅のポストには自動車が夜運転しやすいように小さな円形の反射板が貼ってあります。

●郵便配達人(レターキャリア、マイルキャリア)に対してのお礼はクリスマスシーズンに5ドルほどを封筒に入れて準備し自宅の郵便受箱に入れておきます。箱のフラッグを立てておきます。配達人は2人の場合もあるのでこの時は2封筒準備します。これに対して配達人の方ではお礼のThank youカードが準備してあって返事をくれます。宛名には Tosakas Family, 1 Elmwood (Thank you for your thoughtful gifts. Happy holidays! Your Letter Carriers などと書いてある。)

●郵便の一時配達保留

・アメリカ人は夏になると家族全員でバカンスに出かけたりすることが多いので郵便物を一時的に郵便局で預ってもらうことが出来ます。申込用紙があり、いつからいつまで等を記入しサインして郵便局に持って行けばよいのです。帰ってくる日程がはっきりしない場合には帰ってきてから自分で取りに行くという申込方法もありとても便利ですし安心です。また、新聞が郵便で配達される場合もありますので、便利です。

・新聞の一時配達停止の方法には、上記の郵便局に貯めて置いてもらう方法の他に、新聞社に一時配達停止を申入れておく方法とがあります。新聞社に申込む方法には新聞を新聞社で保管しておいてもらい後でまとめて配達してもらう方法と一定期間配達停止にしてもらいその期間分だけ契約期間を延長する方法とがあります。申込用紙に記入しサインしてFAX等すればやってくれます。

グリーティングカード社会  アメリカは正にグリーティングカード社会です。何があってもカードでの挨拶が行われます。誕生日、冠婚葬祭、子供の出産、送別、クリスマスなどカードで挨拶しますが、カードは父、母、子供、兄、妹、友人など別に千差万別に売られています。クリスマスシーズンともなるとアメリカ人はカードや贈り物ノイローゼになる人が多いと聞きます。

アメリカからの電報  アメリカから日本に電報を打つ必要が時々あります。知人の結婚式とかの場合ですが日本から進出した会社で扱っていますので簡単に打つことができます。ただし、土曜、日曜には打てないので急には打てないことを承知しておきましょう。日頃から電報取扱会社の電話番号や資料を揃えておくとよいでしょう。

ケーブルテレビの申込
衛星放送の申込  アメリカでは日本語の放送は非常に限定されています。NY地区でも一日に2時間程度しか放送がありません。どうしても日本語の放送を見たい場合には衛星放送を見ることができます。しかし、このためには大きなパラボラアンテナを設置する必要があります。基本的に大家さんの了解が必要で公式の文書で申込んでサインをもらう必要があります。

 アメリカでは日本語放送を見るためには衛星放送の受信が必要ですが、一方でアメリカの番組も衛星放送で見ることもできます。ただし、この場合衛星放送用のアンテナを2つ設置する必要があり、あまりお勧めできません。一般放送はケーブルテレビで十分というところです。

電話の申込  アメリカの電話はローカルの普通電話と長距離電話とは別々の会社を利用します。私の場合には、ローカルのベルアトランティックと長距離のAT&Tとを利用しました。ローカルの電話会社と長距離の電話会社の間には何の関係もなく、長距離の方はいつでも簡単に会社を変更することができます。但し、長距離電話会社の変更は5$程度の手数料を取られます。

 入居後、最初どうしても電話が使用出来ず、受話器が悪いのだろうと新しい受話器を購入して試しましたが何の音もしませんでした.

 しかたなく家の外の接続ボックスを開けてみると何と電話線が切断されていました。  これを自分で接続して見ましたが何の反応もありませんでした。明らかに信号が何も来ていなかったのです。

 自分のオフィスの電話から電話会社に連絡し自宅の電話接続がうまくいっていないので早く接続してくれないかと話しましたが、電話会社はそんなはずはない確かに接続されており現にコンピュータにボイスメールが蓄積しているとのことで何もしてくれませんでした。

 家内は日本との連絡が全く取れずストレスがたまるし、私もアメリカ国内も含めて誰とも話しが出来ず大変な不便を被りました。2週間程してもどうしても接続されないので、本気で文句を言ったところやっと調べてくれましたが、その結論は何とコンピュータの設定ミスで現実には何も接続がなされていなかったと言うのです。しかし、とうとう謝罪の言葉は最後までありませんでした。アメリカ人は基本的に誤ることはあっても謝ることはしません。

 これには後日談があります。アメリカに移動したばかりの家内は毎日の如く日本に国際電話をかけていましたが、ローカル電話の集金通知と同時に来るはずの国際電話の請求が来ません。3か月しても何も請求がなかったのでこちらが心配になりAT&Tに問い合わせたところ、コンピュータに一切の記録残っていないと言うのです。本来は大変な金額だったの思うのですが、結局、アメリカに移動してからの最初の3か月分の国際電話は無料のままとなりました。4か月目からはきちんと請求がくるようになり一見落着した次第です。

 アメリカでの電話の種類は local calls,long-distance calls,regional calls の3種類があります。

 98年1月23日のこと、妻が日本への一時帰国から米国に戻ってまだ時差も取れず昼寝していたときのこと、AT&Tから電話があり、早口の英語で何やら話し最後に "AT&T OK?" と聞かれました。妻は突然のことで思わず"イエス"と言ってしまったのです。しかし、これはAT&Tからの長距離電話契約の話だったのです。

 ずっと以前、我が家ではAT&Tの割安電話回線を使用していたのですがあるときから急に電話代を上げられてしまいました。こちらは気分を害し、AT&TからINETというフランス系の格安電話会社に切り換えました。AT&Tの電話が終わった後、妻はすぐ事の重大性に気付き、私のオフィスまで電話してきましたが私が会議中で不在のため、連絡はとれませんでした。私が知ったのは2時間後のことでした。

 私はAT&Tのフリーダイアルで取消をしようと思いましたがどうしてもうまくいきませんでした。そこでINET社に電話をしたところ、こちらは顧客を取られてしまうこともあってか親身になって対応してくれました。INET社から私が使用している地域電話のベルアトランティック社に連絡を取り、AT&Tへの変更をしないようにフリーズをかけてくれたのです。本件はこれで一件落着しましたが、INET社の話ですとAT&Tからのこのような勧誘電話で意に反して契約してしまうケースがアメリカ全土で年間で100万件もあるのだそうです。AT&Tの勧誘員は一般家庭に電話してきて、電話に応答した相手の名前が確認できだけで契約成立と解釈し長距離電話回線契約の処理をしてしまうという信じられないような実態だそうです。

 この点,MCIという長距離電話会社はマナーがよいそうですが、この会社も毎月何回となく、勧誘のダイレクトメールを出してきます。特に航空会社のマイレージ獲得プログラムとリンクしての勧誘が非常に多くうんざりします。これらのダイレクトメールが来た場合には、不意の事故を未然に防止するために直ちにメールを寸断し廃棄します。

 また、他の電話会社からの勧誘電話も頻繁にきますが、英語の場合は英語は理解できないといって全て断ります。日本語での勧誘も時々ありますが、この場合は変更の意志が全く無いことを明確に述べて断ります。

 アメリカでの電話の勧誘は非常に盛んです。はっきり言って非常にしつこいと言うのが現実で、AT&T, MCI, その他の電話会社があの手、この手で勧誘してきます。航空会社と提携してマイレッジ1万マイルをつけてきたり、$100ドルの無償チェックを配ったり、何度でも電話をかけてきたりします。非常に煩わしいのですが止むことはありません。

冷暖房ケチケチ作戦  アメリカにはこたつはありません。日本のこたつを持って行くと大変便利ですし、また大変効率的です。アメリカでは冷暖房は家全体が対象で部屋毎の冷暖房はできないのが普通です。

 但し、冷暖房はプログラム式になっている場合が多いので、時刻によってプログラムします。夜ベッドに入る時間帯の1時間位前に少し温度を上げておき眠る頃には少し下げます。朝方の日の出直前に気温が下がるのでこの時間帯に少し高めに設定しておくとよく眠れます。

 ニューヨーク近辺では夏でも湿度が低いので気温の割には非常に過ごし易いです。また、冬は気温がマイナス10度Cにもなりますが、殆どが車の生活なので寒さを殆ど感じません。夏冬を通して非常に過ごし易い土地柄です。

コンセント  アメリカのコンセントは普通115ボルトですが、電圧以外でも日本のコンセントと較べて大きな違いがあります。コンセントの2本の足の大きさが異なるのです。一方の足はアースに落ちていて実際の電圧はかかっていません、電気冷蔵庫や電子レンジなどの電気設備のケース側は実際にこのアース側に接続される様になっています。このため感電の心配は全くありません。もう一方の足は実際に電圧がかかっています。この点では日本より安全対策がよくできているといえます。  日本でも最近新築の家の場合にはコンセントだけそうなっている場合がある.

アメリカの掃除機  どれも大型、日本人には使いにくい、絨毯用は相当強力でないときれいにならない。私の妻は掃除機を2階に持上げることが出来ず掃除機の移動は私の仕事になっていました。日本の掃除機は小型でも強力なので出来れば持参するのがよいでしょう。私の場合、3年間はアメリカの掃除機で我慢していましたが、とうとう我慢できなくなって、バカンスで日本に一時帰国した際日本の掃除機を持ってアメリカに帰りました。これでやっと満足のいく掃除ができるようになりました。皆さん、アメリカに転勤するときは必ず大きめな掃除機を持って行くようにしましょう。掃除機のゴミ回収袋も当面は20枚位は必要ですので忘れないようにして下さい。

絨毯の生活  アメリカ人は全員土足の生活、日本人にはなかなかなじめません.絨毯は馴れない内は匂いが気になったり埃が気になって不快感を覚えますが、日本人的センスで何度も掃除したり汚れを部分的にクリーニングしていくことで生活出来る様になります.日常生活でヨーロッパ系のアメリカ人は土足であるく絨毯の上に平気で寝そべります。但し、インド、中国、韓国などのアジア系アメリカ人は屋内でははだしかスリッパを履く場合が多いです。

フロアーリング  それではフロアリングの生活はどうでしょうか.日本人がアメリカで暮らす場合、普通は借家をします.従って、床面を傷つけたりしないよう十分注意して生活しなければなりません.ペットを飼ったり子供が遊んだりする家庭では床面を傷つけないかとても心配です.床面は2~3か月に一度位はワックスをかけて磨く必要もあり、絨毯と比べて清潔感がありよい面も多いのですが、管理は絨毯以上に大変です.

ベッドの種類とメーク方法  ふとんはアメリカでは買えない。日本式の毛布も全く売られていない。

 ベッドには、キングサイズ、クイーンサイズ、ダブルサイズ、シングルサイズなどがあり、寸法がそれぞれことなります。また、これらに相当する毛布やシーツ、蒲団などが売られていますが日本の様な肌さわりがよく、厚手で温かみのある毛布は絶対に入手できません。日本から持参する必需品の一つです.

 アメリカのベッドに日本のふとんを直接敷いただけでは足下の添え木が邪魔になり空間ができるために夜はとても冷え込みます。やはりアメリカのベッドには厚手のマットレスが必要でアメリカ式のベッドメーキングが必要です。

アメリカの休日  アメリカの休日は日本にくらべると日数が非常に少ないです。また、国の指定した祭日だからといってその会社が休日になるとは限りません。会社毎に定められた休日に社員は休みを取ります。

アメリカの薬  アメリカの薬は一般に非常に強力です。体力のあるアメリカ人を標準に薬の調合がなされており、普通の日本人には強すぎると言われています。利用するときは少し数量を加減すると安全ですが、私の経験では風邪薬や睡眠薬などは非常に効き目があり、特に副作用も感じませんでした。

アメリカの電子レンジ  アメリカでは電子レンジのことをマイクロウエーブと言います。また、電気コンロのことをストーブと言います。私はアメリカに転勤して数日のとき、まだ自宅が見つからずホテル住まいをしておりましたが、そのとき日本から出張できていた知人を共に近所のセブンイレブンに行きました。電子レンジを使いたかったのでこれを Electric Rengi とか Warm up machine とかいろいろ表現したのですが、どうしても通じませんでした。店員は最後に私達が暑がっているのと勘違いして何と超巨大な食品用の冷蔵庫の中に案内してくれました。言葉が思う様に通じない歯がゆさを痛感したものです。

アメリカのトイレ  アメリカの一般の会社や公衆トイレの構造は非常に簡単にできています。たいがいの場合、大便用トイレのドアは1~2センチの隙間があり外が見えるのが普通です。アメリカでは建物など建付けは日本の様にきちんとできないのが普通ですのでこれくらいは当たり前と思わないといけません。最初は使用するのに抵抗感を感じますが、直に慣れます。

 一般の公衆トイレはそれ程きれいではないので、濡れティッシュなどを常備していないと不便を感じます。日本の様な濡れティッシュはアメリカではなかなか手に入らないのでスーパーや雑貨店などに行った折にどこで買えるか探しておくとよいでしょう。

 アメリカ人はトイレに入った後、余り手を洗いません.立派なレストランなどに行ったとき、店内に<トイレに行ったら手を洗いましょう>と書いてあることが度々あります.きっと手を洗わない店員が沢山いるのだろうと想像してしまいます.アメリカでレストランなどに行くときは濡れティッシュは必需品です.

 アメリカのトイレでは熱風式の手乾燥機が使用される場合と手送式の紙供給機が使用されます。子供には手が届かないような高い位置に付けられている場合が多くこれは困ります。

 NYにある日本の大使館ではトイレには番人がついています。大使館に入るには身分証明証を必要とし、空港と同様な安全検査を受けます。また、トイレに入るときは鍵を渡され中に入りますが、中にはドアはありません。広い空間に自分だけがトイレにいる状態となります。日本では考えられない奇妙な光景です。部屋の外では番人がついていることも多いですから派手なオナラなどできないので困ります。

濡れティッシュ  アメリカではレストランに入ってもおしぼりは先ず出てきません。また、簡単なお手ふきも出てこないのが普通です。

 従って、レストランやファストフード店に入るときとか公衆便所に入るときには携帯用の濡れティッシュを持っていくことが不可欠ですし、持っていれば安心です。

 アメリカで濡れティッシュを入手することもまた大変ですが、化粧品店(ファーマシー)等に置いてあることがあります。一度見つけたら大量に購入したり、どの店のどの棚にあった等をよく記憶しておくのがよいです。

アメリカでぼろきれのことを何という  ウエスではなくラグといいます。アメリカでのラグは布を製作している会社が切れ端を大量にまとめて出すもので、一般家庭から回収されたものではありません。そのため、半端ものではあっても一般に清潔です。

アメリカの保険制度
(健康保険、自動車保険、他)
アメリカの保険制度は極めて複雑怪奇です。はっきり言って、当のアメリカ人でさえ複雑すぎてよく分らないと言います。

アメリカで待つ  どの店でもレジに待ち行列は付き物です。じっと待つ、これがアメリカの特徴です。

私は新人です  アメリカのショップライトのようなチェイン店式食料品店に行くと時々新人のレジ店員がおりますが、彼等は<I'm new.>(私は新人です)という名札を胸に付けていて面白く感じます。若い女性の場合はかわいいものですがときには結構な老人が付けていて滑稽な場合もあります。

突然のガス警報器発報  アメリカのお勝手口は大変広く快適にできていますが、一つだけ問題があります。最近のアメリカの主婦はスーパーで出来あいの食品を買ってきて電子レンジで暖めるだけというタイプが増えている関係で、ガスレンジ上部の換気扇は見せかけだけで屋外に排気できず単にフィルターを通して循環しているだけのものが多いのです。このため、魚などを焼くと直にガス警報器が作動してしまいます。

 アメリカでは各家庭の主人が外のベランダでバーベキューして家の中で食べるという風景をよく見ます。肉を屋外で焼くことはできますが、これを外で食べることは法律で禁止されているので、食べるのは屋内ということになります。屋内で焼肉をすると煙で火災警報が作動してしまうので屋外にバーベキューセットを持出して焼くことになります。

温水配管破裂事故  ある冬の日の昼時、突然大音響とともに温水配管が破裂しました。最初は何が起こったのか分らなかったのですが、暫くして地下室から水の流れる音がして行ってみると地下室天井から蒸気とともに温水が吹き出していました。このときは幸いすぐに温水発生機の水栓とガスを止めて水の吹き出すのは停止できました。

 問題はそれからでどうしたらいいか分らず悩んだものです。結局、イエローペイジを調べて配管修理会社お探してやっと修理ができました。大家とのレンタル契約もあるので大家との話も済ます必要もあり大変でした。このような事故発生時のレンタル契約は日頃からよく熟知していないと困ると実感しました。まあ、とにかくこの様な事故に備えて、ガス、電気、水道、配管工事、電話会社などの電話番号は最初からリストにしておくのをお勧めします。

風速の表現方法  アメリカでは風速はm/秒の表示ではなくてM/H(マイル/時)で表示します.日本人には全くピンときませんが、アメリカ人はこれで普通に理解しています.20M/Hの風速が8.8m/秒の風速なので大体半分の数値が日本式の風速と言うことになります.

アメリカの自然災害  日本人にはなかなか信じ難いことですが、アメリカでは非常に大きな気象災害が毎年あります。ハリケーンは日本の台風と同様ですが規模がもっと大きく一度上陸すると何十万軒という家が水浸しになったりします。米国は土地が広く広大な平坦部もあり、一度水がでるとこのようなことになってしまうのです。

 アメリカではツイスター(竜巻)が発生することがしばしばあります。この規模が巨大なため被害は非常に大きくなります。

ハリケーン  1999年9月16日に巨大なハリケーン、Floydがアメリカ東部全域を襲いました。私の家族がたまたま日本からきていて、ナイアガラに行く予定でした。16日朝、ラガーディア空港までは行ったのですが、段々風が強くなってきたため急遽キャンセルしてしまいました。

 その日はタクシーでニューヨークまで行き博物館見学などをしました。ニューヨークから脱出しようとしてバスを待つのですが、なかなか来ません。ニューヨークからの全道路が封鎖されたとの噂もあり大変心配しました。

 ようやくニューヨークから脱出しニュージャージーのヤオハンに入れたのですが、今度はリモ(日本でのハイヤー相当)が掴まりません。電話をしても4~5時間は待たないと来てくれないとの状況でした。既に夕方3時過ぎでもあったので、念の為会社の日本人の知人に電話しました。

 電話が繋がりアメリカ人の運転手に来てもらえないか依頼したのですが、その人間は現在緊急の業務で都合がつかない状態でした。会社は2時半時点で全員に帰宅命令がでていてほとんど人間が残っていない状況でした。

 運よくその知人が状況を察知し、ヤオハンまできてくれることとなり安心しました。1時間半ほどで知人がきてくれ、私たちは帰路につきましたが、アメリカのインターステートの高速道路が途中で洪水状態となり既に水没した車がある状態でした。のろのろ運転で洪水地区を通過し何とか家まで送ってもらいました。後で聞いた話では、私たちが通過した直後にその高速道路は洪水のため封鎖されたとのことでした。結果的に、とても際どかったが私たち親子は運よく難を逃れたという話になりました。

 しかし、家に帰ると今度は停電が待っていました。結局それから3日間停電の為キャンドルでの生活を余儀なくされました。冷蔵庫の中のものは全て処分せざるを得ませんでした。このときローソク、懐中電灯などは常備しておくべきだと思い知りました。ときによっては長時間断水になる場合もあるので最低限の天然水なども用意しておいた方がよいです。

サンダーストーム  夏になると1~2度くらいサンダーストームがあります。ひどい雷雨にあられが混じったりします。時には小型のツイスターを伴い木々に被害がでます。私の住んでいた家の庭にあった直径15センチ位の木が捩じ切れて地上50センチ位のところから折れてしまいました。また、私の通勤途上では50センチ~1メートルもある木が何本も折れたり倒れたりして通行止になったりしました。

アメリカ人の庭の感覚  アメリカ人は日本人の様に庭にいろいろな細工をして楽しむということはありません。彼らの理想はうっそうと茂った森の中に静かに家があるという風景です。そして広い庭があり、そこには良く管理された芝生がなくてはいけません。アメリカ人は芝生の管理に十分な時間をかけます。夫達は芝生の手入れを楽しみ(苦しみ?)として毎週やっている感じです。妻が芝生の手入れをしているのは見たことがありません。

芝の中の雑草退治  日本でも同じ状況だと思いますが、アメリカの庭に生える雑草は薬品で退治します。芝には無害で雑草のみ枯れる選択性除草剤が売られていてこれを使うのが普通です。薬品を撒くと数日で効果が現れてきます。

アメリカ人の畑  アメリカ人でも自分の畑を拡張する場合があります。東海岸は基本的に岩盤の上にできあがっていますので、土は少なく大きな石ころだらけといった感じですが、それでもアメリカ人は大きな石や岩を集め自分の庭に置きたがる場合があります。日本人とどこか共通の感覚をもっていておもしろいです。

ゴミ収集  アメリカでも日本同様毎週ゴミの収集があります。ゴミの回収の仕方が同一州内でも地区により大きく異なるようです。私の住んでいたサカサナという地区では、ゴミは毎週水曜日の早朝回収にきます。

 ゴミの分別などは一切必要なくどんなゴミも一緒に捨てることができました。地区によってはビンとプラスティックを分別して出さなければいけなかったり、いろいろな出し方があるようです。また、地区の生活支援センターがあり、そこに空き瓶、古新聞紙、雑誌などを運べば分別処理をすることもできます。

焚き火  アメリカでは屋外での焚き火は一切できません.多分山火事が発生すると大変なことになるので全面的に禁止されているのだと考えられます.

 しかし、家の中ではどの家にも暖炉があるのが普通ですので、家の中では焚き火を楽しんでいるのかもしれません.

衣類回収  アメリカで生活していると時々衣類回収の案内が入ります。要らない衣類があったら近所の人に分けてあげましょうという簡単な説明用紙と共に回収用のビニール袋が配達されます。このようなことからも、どんな物でも大切にするアメリカ人の生活態度が伺えます。

洗濯物  アメリカでは洗濯物は屋外に干すことはありません。大体の家庭には自動乾燥機があり洗濯したらすぐに乾燥してしまいます。しかし、日本人は蒲団を太陽に当てたい等の気持ちが強いのでこれでは不満が貯まります。屋外に紐を通してこれに下着などを干す訳にはいきませんが、ベランダに新聞紙などを敷いて蒲団を干すことなどは外からは見えないのでやっても問題無いようです。

地区マラソン大会  アメリカでは地区マラソン大会が盛んです。5KM位の距離ですが老若男女子供が一緒になって走ります。各家庭の中の道路を走るのでその時は多くのお巡りさんが出て自動車の入場制限をします。

 経路のところどころにジュースなどが用意されていて、日本のテレビ中継で見る本格的なマラソン大会と同じ様な面白さがあります。また各家庭では自分の家の前を走る選手に拍手をしたり声を掛けたりして声援を送ります。選手達も手をあげて感謝の礼をします。

苺がり  日本と同じ様にアメリカでも春の苺、ハローイン用のかぼちゃかりなどが行われます。バスが仕立てられて行く場合もあります。リンゴ狩りもある。

リンゴがり  日本と同じ様にアメリカでも秋になるとあちこちのリンゴ園でリンゴ狩りの募集があります。行ってみると駐車場の整理員がいて車の誘導をしてくれます。また農園に入るとビニール袋をくれますが、このとき何ポンド位とる積もりか決めておおきい袋か小さい袋をもらいます。袋が有料の場合もありますが、25セント程度のものです。リンゴは採っただけ買うことになりますが、5ドル位で10ポンド位はもらえます。もっと安いかもしれません。

アメリカの八百屋  アメリカに日本的な意味での八百屋というものはありませんが、どの道路にも道に面して自分の農場で栽培した野菜や果物などを並べて売る店が点在しています。店によっては自家製の苺ジャム、蜂蜜、パイなどを売っている場合が多いです。また、客寄せのためにやぎ、ろば、兎、牛などの動物を飼っている店も多くあります。ろばは本当によい看板娘となり、いつも子供たちがえさをやったりして遊んでいます。ロバを見にこのような店にくる人も多いです。

散歩  アメリカでは普段車を主体にした生活をしているため、ちょっと油断するとすぐ太ってしまいます。実際に極端に太った人が知人達の中にも沢山います。

 普段歩くことのないアメリカ人用のために各地に大きなグランドがあり、その中に必ず1周が半マイルとか1マイルとかの散歩コースができています。多くの老若男女がここで散歩しています。

 走る人、散歩の人、強歩の人、ロータスケートの人など様々ですが、体調を整えるために歩く人は結構多いのです。私たち夫婦も近くのグランドによく歩きに行きました。また、近くのモールに散歩のために出かけたこともよくありました。

 屋根つきの大きなモールでも中央部に大きな通路が走っているのでここを毎日歩く人々が沢山います。私たち夫婦も毎晩歩きに行ったのですが、その内に何組かの同様に歩きにくる夫婦と友達になったりしました。通常挨拶するだけですが、結構楽しいものです。