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アメリカの事件 |
アメリカ映画でよくカーチェイスの場面が現われます。 |
アメリカでは拳銃は誰でも簡単に手に入ることもあり、拳銃を使った多くの事件が頻繁に起こります。また、ある日突然、人が姿を消してしまうこともしばしば起こります。 アメリカで印象に残ることのひとつに、行方不明者がとても多いということがあります。殆ど毎日のように、スーパーの広告の裏面に写真入りで行方不明者を探しているという用紙が配達されます。 アメリカでは、脅迫電話をはじめ拳銃での事件、殺人事件、行方不明事件など頻繁に起こります。自動小銃乱射事件のような凶悪事件は、全国TVで放映されますが、拳銃での殺人事件などはそれほど放映されません。このような事件は数が多すぎてニュースにならないのです。 私の部下の話では、以前にはナイフでの事件がとても多かったのだそうですが、現在ではピストルによる事件が主流になってしまったということです。拳銃での事件では殆ど人が殺されることになります。 |
◆〔アメリカでの事件〕はどのように起こるのかご紹介します。 |
〔カーチェイスに遭遇する〕 これは私の妻が実際に遭遇した実話です。1997年6月17日午後1時半頃、妻と友達の岩崎夫人とがパンケーキの昼食を済ませて、ルート10ウエストを走行中、突然ポリスカー(日本でいうパトカー)が猛スピードで追い越して行きました。 しばらくして彼女達の車は信号で交差点の先頭に停車しました。その時、反対方向から4台のポリスカーに追いかけられた1台の車が反対車線を逃げて来ましたが丁度信号の所で1台のポリスカーが先行し、犯人の車、その後に3台のポリスカーという状態で停止しました。 するとポリスカーに乗っていた警察官4人がそれぞれポリスカーから素速く飛出し、腰を低めて両手でピストルの狙いを定めて犯人に向けました。 1人の警官がピストルを構えたまま犯人の車のドアを蹴飛ばし、その間、3人の警官は依然として腰を低めていつでも射てる状態にピストルを構えた姿勢を取り続けていました。 犯人は両手を挙げて車からでてきたため、すぐ逮捕され実際の射ちあいにはなりませんでした。 彼女達は生まれて初めて、ほんの数メートル先で現物のピストルを手にしたアメリカポリス達を見てとっさのことでどうしようか迷いました。車から逃げ出そうか逃げようかなどと相談をしましたが、やはり車の中にいた方が安全だと考え直し身を縮めていました。 彼女達の感想は、「やっぱりアメリカだねえ!」 というものでした。また、「映画と同じだった」 との感想ももらしていました。もし、実際の射ちあいが始まれば至近距離にいたわけで流れ玉に当たった可能性もあり、ぞっとするものがあります。やはり、アメリカでは日常は安全そうに見えても何が起るか全く分らない大変な国だと痛感します。 会社のアメリカ人にこの話をしたところ、NJ辺りでは珍しい話でおたくの奥さんはいい経験をしたねえと言われました。しかし、妻はとんでもない恐い経験だったと言っています。 |
〔車の接近運転〕 日本でもそうですが、私は車間距離を多くとって運転するる方ですが、車の直後に接近して走行する車が時々います。 アメリカでは、余り接近して走ると相手から訴訟に持込まれるケースがあることを知らなくてはいけません。私の秘書があるとき突然裁判所から呼出されました。 理由は彼女が訴えた人の車に接近運転をしたというものでした。本人にはその様な意図は無かったらしいのですが、簡単に訴訟に持込まれる危険があるということは覚悟しておくべきです。 |
〔脅迫電話〕 家庭の電話番号などは友人や知人以外には公開しないので、家庭への脅迫電話の経験はありませんが、オフィスでの電話ではそのような経験があります。自分の部下の社員が非常にダーティな英語で留守番電話に脅迫文を残しました。 私には誰からの声か判別ができなかったのですが、信頼のおけるアメリカ人数名に聞かせたところ、その音声から犯人を特定し、その日の内にクビにしました。 しかし、それから数日して、私がオフィスで残業していたところ、守衛から電話があって、いまクビにした人間が正門出口で待ち伏せしているから、しばらく帰宅をしない方がいいとの内容でした。 待ち伏せした人間はもちろん拳銃をもっているので、本当に生命の危険に晒されている感じがしました。その日は相当遅くまで仕事をして、誰も正門周辺に待ち伏せしていないことを確かめ、帰宅しました。 自宅の場所を知られてしまうと極めて危ないので、それからひと月ほどの間は、帰宅する経路を毎日変更しました。いろいろな道路を経由し、遠回りしたり、戻ったりしながら運転をしました。後ろから付いてくる車があれば、必ずやり過ごすまで経路を複雑にとりました。アメリカでは注意深く、慎重でないと本当に命の危険に晒されるのです。 |
〔爆弾脅迫〕 これは私のいた事業所でのことではないのですが、ある日、バージニアにある別の事業所に爆弾を仕掛けたという脅迫電話が入りました。 爆弾脅迫を 「bomb scare」というのですが、本当にそのような電話が入り、その事業所では、全従業員を退去させ、警察やFBIが入り、警察犬が場内全体を探索しました。結局、爆弾は見つからず、犯人も不明のままその事件は終結しました。怖い話です。 |
〔冗談爆弾脅迫〕 あるときメキシコから送付されてきたダンボール箱の表面に爆弾脅迫文が書かれていました。アメリカ人従業員は英語しか読めなかったので中味を全部だしてしまった後に、たまたまヒスパニック系アメリカ人がその文章が脅迫文であることを見付け大騒ぎしました。 スペイン語だったのですが、内容は「Don't touch, bomb, bang,bang, bang...」(触るな、爆弾、ボン、ボン、ボン・・・)などと書かれていました。結局、メキシコ人の冗談と分ったのですが、アメリカならではの事件でした。もし梱包を解く前に発見していたら、警察やFBIに通報するところでした。 |
〔行方不明者お尋ね書〕 アメリカでは毎年大変多くの人が行方不明になります。大人も子供もすぐいなくなってしまうのです。このような関係で、殆ど毎日、スーパーマーケットの広告の裏側には、行方不明者の写真入りでの探索依頼書が付いた用紙が配達されます。 私の住んでいた期間に、ニューヨークのJFK空港内で日本人の女性が行方不明になりました。飛行機の搭乗30分前までは他のツアー客と一緒に居たのですが何故か二度と現れなかったのです。この女性が見つかったと言う話を聞いておりません。 ニューヨークでタクシーに乗った時のことですが、このタクシーの運転手はアフガニスタンから来た出稼ぎ労働者でした。彼が言うには一月程前に8才の女の子がセントラルパークで行方不明になり、最近公園内の池の中で全裸死体となって見つかったと言うのです。この運転手はアメリカは非常に恐い世界でお金を稼ぐため以外には住みたくないとしきりに言っていました。 行方不明のもっと身近な話として、私の会社に勤務していたある女性の息子さんはある日突然消息をたち、そのまま2度と姿を現すことはなかったということです。 |
〔アメリカでの殺人事件〕 アメリカでの普通の新聞には日常の殺人事件は全く報道されません。日本に居た時の印象と違うので、そんなに危険ではないのではないかと錯覚してしまいますが、地方新聞を見た時なんと一枚の面に毎日3~4件の殺人事件が報道されていたのには驚きました。 基本的に拳銃を使用する事件が近所で毎日発生していると考えた方が間違いないようです。暗いところを歩く等は絶対に禁物です。 現に、私たち夫婦が頻繁に通っていたアイスクリーム屋で打ち合い事件が起こり、ひとりの人が殺害される事件が起こりました。 |
〔日章旗事件〕 私の会社では、事業所内にアメリカ国旗と日本国旗の両方を並べて掲揚していたのですが、あるとき、日章旗の方が高く掲揚されているという社内告発があり事件となりました。 測定した結果、全く同じ高さだと分ったものの見方によってその様に見える場合もあり、アメリカではこんなことでも事件になってしまうというのが印象的でした。アメリカ人は基本的に日本人の様に会社に対して忠誠心(ロイヤルティ)を持つことはないと考える必要があります。 |
〔ジュリアン事件〕 アメリカでは、自分の部下から課長に昇格させろと言うような突然の申し入れを受ける場合があります。このようなことは日本ではあまり考えられないことなので最初は驚きますが、アメリカではそれ程珍しいことでもないようです。この様な申し入れをする人間はあれもやった、これもやったと自分の功績を主張してきます。 私は、昇給や昇格は本人の希望でやるわけではなく、成果に基づいて行うことを説明し、できる場合とできない場合とがあることを詳しく説明しました。 日本人がそれなりの立場でアメリカで働く場合、アメリカ人の各人毎に日常のよかった点、悪かった点を記録しておくことが絶対的に重要です。成績のレビューが毎年あり、本人に説明し給料の改定を通告しますが、この時に具体的事例が非常に重要になります。 アメリカ人は成績が悪い、何かが不足しているといえばその事例を示してくれと必ず言い張ります。事例が説明できなければきっと問題になると思われます。 |
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